2009年4月21日火曜日

みなさんこんにちは。

 
ひどい嵐です。

昨日までは暖かくて日中汗ばむほどの陽気だったのに、今日は打って変わってまるで台風。
気温も低く、暖房がないと室内も肌寒い感じです。

北海道は今時期、日中はポカポカ、朝晩は思いのほか冷えるという状態を繰り返してだんだんと夏へ近づいていきます。

そしてこの時期、皆さんが悩まれるのが「暖房」。

 
特にセントラルヒーティングをお使いの方は、入れたままの方が良いのか、切ってしまっても良いのかわからないという悩みをしばしば耳にします。

セントラルヒーティングといっても、そのシステムは様々。

操作方法も全く違います。

 

当社の場合、以前紹介させて頂いた

 
 
 
 
 
 
「ルームサーモ」
 
 
 
 
 
 
 
これによってセントラルヒーティングをコントロールするので、それほどお客様が悩む必要ないシステムを組みあげています。
 
 
ところが、こういったサーモ無しのシステムを組んだ場合、ボイラー本体の電源「入り・切り」によってセントラルヒーティングの「オン・オフ」をコントロールしている場合もあります。
 
このタイプのシステムをお使いの方が、今時期になって「暖房費が高い!!!」と感じるケースがあるようです。
 
 
 
暖かくなって、暖房がそれほど必要ないのに、なぜ暖房費が減らないのか?
 
 
 
これは、お客様が「省エネのためのセントラルヒーティングの特徴」を理解されていないことが原因となっている場合があります。
 
 
逆に、これを理解していただくと暖房費が安くなるかもしれません。

 
・・・実は、当社のシステムをお使いいただいても、セントラルヒーティングの特徴をご理解頂いていないと同じように「暖房費が高い!!!」という状況になってしまうのですが・・・(^-^;)
 
 
 
 
 
 
 
さて、「省エネのための」セントラルヒーティングの特徴とは!?
 
今日はその一つを紹介します。
 
 
 
1. セントラルヒーティングはストーブと違う!!!
 
ストーブは「局所暖房」と言われ、暖房器の周囲だけ暖める目的で作られています。
例えば、居間にストーブがある場合、玄関や廊下など、ストーブのある部屋と隔てられた所は室温が低いと思います。
 
一方、セントラルヒーティングは、ボイラーなどの熱源から各部屋へ熱を運ぶため、ボイラーの周辺以外も家中が同じような室温になっているはずです。
当社で暖房を計画する場合、玄関から居間、廊下、居室、洗面所、風呂、更には2階と1階でも室温の差がない状態にします。
 
 
家中どこにいても快適な温度。これがセントラルヒーティングの特徴の一つです。
  
 
ストーブのように、その部屋が寒ければ点火(もしくは設定温度を上げる)、暖かくなったら消火(設定温度を下げる)というような、スイッチのオン・オフでコントロールするものではないということです。
 
ストーブの場合、「部屋単位」でオン・オフできますから、使わなければその分節約できます。
 
でも、もし、家中にストーブを置いて家全体を同じ室温環境にしたら・・・想像してみてください。ストーブの購入費用、燃料の配管費用、給油の手間、点火・消火の管理、そして燃料代。 どう考えても省エネとはかけ離れた状況になると思います。
 
しかし、セントラルヒーティングは「家単位」で快適な温度環境を実現できます。

当社でセントラルヒーティングを計画する家は、基礎断熱工法が採用されており、その断熱空間内にある程度の時間をかけて蓄熱して行きます。
そうすることで、ある一定の蓄熱レベルになると余計な暖房エネルギーを必要とせず、更には高気密・高断熱化された家全体で、太陽の光による熱までもを上手に使って暖房するのです。
 
これにより、家中どこへ行っても温度ムラのない、本当に快適な居心地の良い室温環境が、最低限のランニングコストで手に入ります。
 
ですから、セントラルヒーティングをストーブのように
 
「暑いからスイッチ切ろーっと」
 
という具合に「オフ」にしたまま放置した場合、必要以上に家全体の温度が下がってしまい、次に「オン」にしたときには再び家全体を暖めるために「熱源が全開運転」をすることになってしまうのです。
 
 
これを繰り返すと、
家が寒い
  ↓
ボイラーやルームサーモの温度をすごく高くする
  ↓
なかなか暖まらない
  ↓
寝るときや昼間必要以上に暑い
  ↓
温度下げる
  ↓
家が寒い
  ↓
温度を上げる
  ・ 
  ・
  ・
というような悪循環を繰り返し、結果的に快適な環境が手に入らない上に、暖房費が莫大に増えるというような状況が発生します。
 
 
ということで、今時期、セントラルヒーティングの上手な使い方のコツは・・・
 
・ちょっと気温が高くなったからといって、暖房を完全オフにしない。
 
これは重要なポイントです。
一度冷えてしまった家全体を急に暖めるには、普段以上の莫大なエネルギーが必要だと覚えておいてください。
 

時間をかけて太陽のエネルギーを上手に使えば
 
「エコで無料」です!
 
 
 
また機会があればセントラルヒーティングの上手な使い方を紹介しようと思います。当社ホームページにもセントラルヒーティングの説明を載せておりますので、宜しくお願いします。
 
当社ホームページhttp://www.hata-net.co.jp/ 
 
 

※今日の内容は、セントラルヒーティングの使い方の一部です。
色々な使い方、節約の仕方がありますし、そのシステムによっても違いますので、全てのケースに当てはまるものではありませんのでご了承下さい。

2009年4月1日水曜日

においにフタをする。

みなさんこんばんは。
 
気づいたら4月、新年度がやってきました。
 
年度末から引き続き忙しい毎日が続いています。
 
 

さて、今日は「におい」の話。
 
気になるにおいは快適生活の天敵です。
 
 
においの中でも、しばしば問題になるのが「排水の臭い」
 
当社にも相談があった例が、
 
「賃貸住宅の空き部屋から悪臭がする」 
 
という相談。
 
よくよく調べて見ると、排水トラップの水封が切れ、下水の臭いが室内に逆流していました。
 
 
 
「排水トラップの水封が切れる」ってどういうこと?
 
 
 
下のパンフレットをご覧ください。


U字型のガラス容器に、水と緑色の液体が入っています。
 
 
台所やお風呂、洗面所など、場所によって形は違いますが、
 
要するにU字型の部分で 「排水管の途中に水たまりを作っている」 んです。
 
そして、この水たまりが、下水管と室内の間に挟まることで、下水の臭いが室内に流入するのを防いでいます。
 
また、この水たまりは、下水管内から動物や虫が室内に進入するのも防いでいるという重要な役割を果たしているのです。
 
 
この水たまりで、排水管と室内を隔てている部分を「排水トラップ」と呼んでいます。
流し台や洗面台などの排水口のすぐ下についているタイプもありますし、配管の屋外部分についているタイプもあります。
 
何らかの原因で水が減ったりして排水トラップが機能しなくなる状態を「水封が切れる」と言っています。
 
 
 
 
では、この排水管からの臭い、正体は何でしょうか?
 
 
 
一般的には「硫化水素」という有毒ガスの臭いです。
 
この臭い(ガス)は、たくさんの量を吸引すると人体に悪影響を及ぼすものなので、トラップでフタをすることによって室内への侵入を防いでいるのです。
 
 
 
水を使って隔てるだけでこんな効果があるなんて、すごい仕組みですね!
 
 
 
 
 
  
さて、そこで今日の話。
 
 
賃貸などの空き部屋や別荘、普段使わない手洗い場など、水を流す機会の少ない排水口があるとします。
排水口はトラップをはさんで下水道へとつながっていますが、トラップの中身は「水」。
 
そして「水」は「蒸発」するという特性を持っています。
 
 
長期にわたって水を流さないでいると、トラップ内の水は蒸発し、いわゆる水封切れを起こしてしまうのです。
 
 
そこで、賃貸物件の大家さんや管理会社は、トラップの水が蒸発する前に水を足したりして水封切れを予防しています。

水の代わりに、蒸発しづらい不凍液を入れたりもしていますが、長期となるとやはり、不凍液中の水分が蒸発して水封切れを起こしてしまうのです。
 
 
そこで今日ご紹介するのが
「EVERPRIME」 
 

 
 
なんとこちらの商品、トラップの水封切れ対策に開発されたものです。
 
なので、ほとんど蒸発しません。
 
トラップの水の上に、エバープライムが層となってフタをすることで、トラップ内の水分の蒸発を防ぐのです。
 
下の写真のように、水と混ぜても必ずエバープライムが上になって層を作ります。
 
 
 
 
 

下の写真をご覧下さい。

 
水で50%に割った不凍液の上に、エバープライムを入れています。
 
2/8と書いてありますが、これ、今年じゃなくて去年の2/8日です。
 
普通はこのような容器に入れておくと、蒸発した水分が、フタの裏側について水滴になっていますが・・・








 
ご覧下さい。水滴がぜんぜん付いていません。
これは、エバープライムによって、水分の蒸発が抑えられているんです。
 
テカッて見えるのは、エバープライムの油分です。

 
 
 
 
マンションの管理人さんや、借家・別荘をお持ちの方、この商品を使えば長期の空室や、使わない排水口からの悪臭を簡単に防ぐことができます。
  
 
不凍液との併用で、冬の間も凍結防止+下水の臭気を簡単にシャットアウト!
 
 

さらに、下水や浄化槽への流入も問題ありません。
心配な方には、材料のMSDSシートも提示できます。
 
1本946mlで、約10箇所のトラップに使用できます。
価格は4800円です。
  
 
悪臭のことを考えると、非常に簡単な作業で長期にわたる効果があり、とてもコストパフォーマンスの高い商品だと思います。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何はともあれ、「排水トラップ」というのはとても大切な部分です。
 
 
洗面所のトラップなど、長年の使用で髪の毛やゴミが溜まって流れが悪くなっている場所もあるかもしれません。
洗面所の排水の流れが悪い時などは、トラップの汚れが原因となることもあります。
 

  
設備は定期的に点検・修理をすることで、安心・快適なくらしができます。 
 
ぜひ、この機会に近所の設備屋さんにたのんで、トラップや排水管の点検をしてみてはいかがでしょうか?